泉涌寺・二十五菩薩

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 東山の名刹・泉涌寺(せんにゅうじ)の塔頭(たっちゅう)の一つである即成院(そくじよういん)で、二十五菩薩の行事が、10月20に行われました。この即成院には「平家物語」で有名な那須与一の墓があります。
 この行事は、即成院の本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世に見立てて、その間に渡した高さ2メートルほどの橋を、地蔵菩薩を先頭にし二十五菩薩が来迎するというものです。上は観世音菩薩とともに舞をまいながら進む大勢至菩薩です。

地蔵菩薩を先頭に介添えを従えて進む菩薩たち。

 菩薩の列の前には、稚児たちがお供えをもったり、散華(さんげ)といって、道を清める花びらを紙でつくったものを撒きながら通るのでした。この散華を持ち帰りタンスに入れておくと着物が増えるという言い伝えがあるとのこと。

 白塗りの化粧をして神妙な顔をした稚児たちはしずしずと、進んでいきます。本人より、付き添いのお母さんたちにとって、一世一代の晴れ舞台となります。

行者さんたちも、登場。

化粧ムラがご愛嬌。

菩薩を子供にもったお母さんがたが緊張ぎみ。各菩薩は楽器をもっています。

童顔の行者さん。

 ところで今年のこの行事には、TVクルーが撮影に来ていました。ニュース番組かと思いきや、「世界遺産」の番組だそうです。泉涌寺は世界遺産に登録されているのでした。いずれTBS系列の日曜11:30pmの番組で放映されるそうです。

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