雪の愛宕登山

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今年(2015年)の正月2日、愛宕山に登りました。元日、京都は吹雪に襲われ
60年ぶりの降雪になりました。洛北の我が家付近でも20センチ以上の積雪。どうなることかと
不安に思いながら、生涯初めての冬山に挑むことになりました。
頼りは、同行の三人の仲間。彼らはいずれも山のベテランなのです。

集合場所のJR保津峡駅。緊張のあまり定刻の30分以上も前に到着。
京都市街からたった数駅でこんな状態。しかも降りた乗客は私だけ・・・。

保津峡駅の建物。暖房が効いた待合室はあるだろうと考えたのは、とんだ見込み違いでした。
ただ幸いヒートテックに身をつつんできたので、何とかしのげそう。
待ち合わせの間にこんなすばらしい保津峡の眺望を堪能しました。

メンバーがそろっていざ出発。

保津峡に架かる鉄橋を渡って、裏道から登り始めます。
足跡も少ない気持ちのよい粉雪をキュッキュッと音を立てて踏みしめて一歩一歩進みます。

木々の間からは、遠くに比叡の峰が望まれます。

手入れがされた杉林の道を登っています。不思議なことに
道の頭上の枝だけが残されています。それが繊細なレースのよう。

杉の幹には北西の方向に雪がこびりついていることから
吹雪の方向がわかります。

杉の葉には、針のような樹氷が伸びています。

参道の傍らの細枝からも昨夜の吹雪の強烈さが想像できます。

休憩所のクモの巣も、まるでジュエリー。

やっと愛宕神社に到着。アイゼン云々の看板が、らしさを演出。

さっそく参拝し、樽の香り高いお神酒をいただきました。また火の用心のお札を
忘れてはいけません。

愛宕神社から三角点に向かいます。
するとにわかに雪雲が迫り、すべてが朧ろの中に・・・。

雪雲の切れ目から北山方面を望んでいます。

参道のところどころには、お地蔵さんが祀られています。

三角点からの眺めを堪能するわがメンバーたち。

京都市街を望めるスポット。向こうの山肌の白い三角は大文字。街並みの中の三つの並んだ小山は双ヶ丘です。

こちらは西南方向を望んでいます。

凍てついた樹氷の参道を休憩所に向かう一こま。

仲間のおかげで、無事に下山できました。
ハードな一日でしたが、初めての貴重な経験を幾つもできて、
実に充実した一日でした。
仲間に感謝です。

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