大原・実光院
ここは洛北・大原の実光院です。私が大原に来ても、人でごった返す三千院にはめったに行きません。三千院の門前を通り過ぎて、突き当たりが勝林院で、その左に宝泉院と、ここ実光院があります。この庭園には不断ざくらという桜の木があり、秋も深まったこの季節に枝一杯の花をつけています。ピンクの小型の可憐な花です。色づいた銀杏や紅葉、それに既に葉を落として裸になった木々が同居しているという不思議な美しさをもつ庭園です。まるで、映画『千と千尋』に登場した、四季の花々が咲く魔法の花園に迷い込んだようです。