御蔭祭り'06
毎年五月十二日は、下鴨神社にて御蔭祭りが行われます。
この祭りは葵祭りの一環で、東山の山中にある御蔭神社から下鴨神社まで神様をお迎えする行事です。
葵祭りと同じような行列で練り歩きます。
ここに掲げたのは、糺の森の参道で行われる切芝(きりしば)の神事です。
ここでは東(あずま)遊びの舞が奉納されます。神馬(しんめ)にうやうやしく礼をするところから始まります。
ゆったりとした雅楽に乗せて、六人の舞人が優雅に舞います。
舞台となる糺の森は新緑に包まれ、生命感にあふれています。
切芝の神事が終わると、再び行列をつくり社殿へと向かいます。
楯を掲げて凛々しい姿。
これは鐘。
神様を乗せた神馬は、やはり行列の中心です。
葵祭りというのは、さまざまな行事の集合体として成り立っている奥深い祭りなのです。
その中でこの祭りの主人公はひょっとして馬だったのかも知れない
と感じさせられました。平安の昔、馬の存在は我々の想像を
絶するものだったのではないでしょうか。