琵琶湖一周
- 余呉5 -

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 湖畔を歩き続けると、こんなものに出くわしました。何かを祀ってあるようです。脇にある説明の碑には次のように記されています。
「菊石姫と蛇の目玉石」
 仁明天皇の頃、この地に住む領主桐畑太夫に菊石姫という娘があった。姫はある年、干ばつに苦しむ村人を救わんと、余呉湖に身を投じ蛇身となって雨を降らせた。もう人間にもどれぬ姫は、長年世話になった乳母へ、疫病の薬にと蛇の目玉を抜き取り、湖中から投げ与えた。目玉は石の上に落ち、その跡を残したので、以来この石を「蛇の目玉石」という。
 また姫が枕にして、しばし休んだといわれる「蛇の枕石」は、南側にある椎の老木下の湖中にある。干ばつの年、この枕石を地上にあげ雨を乞うと、不思議に雨が降ると伝えられる。
雪の中に立つ幣(ぬさ)は、対岸の雪の山を背景にして、何かを語りかけてくるようです。

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