ひまわり'05(3)
らせん
ひまわりの花のこのみごとな「らせん」を見てください。私はいつもこの不思議な幾何学模様に心を奪われます。実はひまわりの種子の並び方は、「フィボナッチ数列」というものに関係しているということです。この数列は、1から始めて前の二つの数を足し合わせた数を次々に並べていくものです。したがって、この数列の最初の部分は、
1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,・・・
と続いていきます。このフィボナッチ数列は、もっとも美しいといわれる「黄金分割」にも関係しています。さらには、ここに見られるらせんは、「等角らせん」といって、中心からの動径に対していつも同じ角度をなしていて、これは飛んで火にいる夏の「蛾」が描くらせんの飛跡や、オウムガイの美しいらせんなどと同じとされているものです。
数学と自然の不思議な深い関係に思いを馳せさせてくれる、ひまわりの花なのです。
でもそんなことを考えなくとも、この美しさにはただ感動してしまいます。