薬看板の効能
すばらしい薬看板のコレクションを見つけました。松尾神社にほど近い梅宮神社の境内の民家に掲げてありました。左側から解読すると、
「気付・毒消・腹痛・溜飲・二日酔の良剤 清快丸」
「大便秘結・逆上・溜飲の良剤 通利丸」
「外布特効 タムシ液」
「有効無害保証 赤井筒薬 六神丸」
「太子山町 小児五かんむし一切によし 奇応丸」
「解リン散(かいりんさん) 複方タルリン」
「大熱病 日本一の風くすり 大効散」
と読めます。
二番目の「大便秘結」は便秘でしょうが、感じがよく出ています。また「逆上」とは何でしょうネ。一旦疑問を持つと好奇心が湧いて次から次へ妄想が膨らんできます。また五番目の「解リン散」は、「病垂れ」に「林」の字から想像するに性病の薬のようですから、「複方タルリン」もさしずめ似たような効能の薬なのでしょう。また子供の薬「奇応丸」が、今でもある「ヒヤ奇応丸」だけでないことも、ちょっとした発見です(なお「六神丸」の上の二文字は、分かりませんでした)。
こんなふうに、昔の薬の看板は、色んなことを教えてくれるのでした(同時に色々な疑問も湧いてくるのです)。