マムシグサ

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 暗い林の下草の中に、ヌッと立っているこの奇妙な花は、その名前も蝮草(マムシグサ)と気味の悪いものです。この植物はサトイモの仲間で、名前は茎のように見える部分のデザインがマムシの柄に似ているからだといいます。
 花は中心の棒のようなものの下にあり肉穂花序と呼ばれ、花びらのように見えるのは仏炎苞というもの。この花がおわると、裸のトウモロコシのような実を結び、秋には鮮やかな紫色に色づきます。

 またこの植物は驚いたことに性転換をすると言います。知れば知るほど奇想天外な植物です。

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