秋のエフェメラル
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毎年秋が深まると、近くのお寺の境内の草むらを、儚く頼りなげに舞う蝶をみかけます。長年この蝶が何というものか疑問に思っていました。今日、そのお寺のツツジの葉群にじっと止まっているその蝶をみつけました。手で触っても、まだ飛ぼうとしないのをみると、羽化したばかりなのかもしれません。
よく見ると、触覚の先が尖って、繊毛が生えているようで、蝶とばかり思っていたのは、蛾の一種のようです。どなたかこの儚く美しい昆虫の正体をご存じでしたら、お教えいただけるとうれしいのですが・・・。
たとえ蛾だとわかっても、秋の昼下がりに頼りなげに舞うこの命は、まさにエフェメラル(儚い存在)というのにふさわしいと思います。