白花タンポポは今

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2001.4.28

黒谷・金戒光明寺の境内で、久しぶりに白花タンポポを見ました。ここは野草が茂って、野の草花が乱れ咲いています。丸っこい体つきのクマンバチが、花々の間を飛び回っています。そんな中に白花タンポポがひっそり咲いていたのです。

私が生まれ育った実家のあたりでは、この白花タンポポばかりでしたので、タンポポと言えば白い花だと、私は思っていました。けれど京都に出て来て、黄色いタンポポばかりなのにはびっくりしました。以来二十年以上京都に住んでいますが、この白花タンポポを見かけた記憶はほとんどありません。

タンポポと言えば、黄色のものばかり、それもガクが反り返ったセイヨウタンポポが大部分を占めて、ガクが花の方にくっついたニホンタンポポは、どうも分が悪いようです。淡水魚の世界と同じように、タンポポの世界でも繁殖力の強いセイヨウタンポポがはびこってきているようです。

思わず、ニホンタンポポ頑張れ、白花タンポポ頑張れ、と応援したくなります。

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