クマンバチの畑
五月の連休の頃になると、東山黒谷の境内にある草はらには、左の写真の草、オドリコソウが一面に咲き始めます。
ご覧の通り、茎の回りにぐるりと花が取り巻いて、まるで花が輪になって踊っているようなところから名付けられたようです。
そこには蜜を求めて、虫たちが羽音をたてて飛び回っています。
その中で、クマンバチが一際大きな羽音をたてて、花から花へと忙しく飛び回っています。
こんなふうに、クマンバチたちの仕事ぶりを見ていると、この草はらは、実はクマンバチの畑ではないかと思えます。
真っ黒で、毛むくじゃらな丸っこい体がせわしなく動き回っているのは、何か愛嬌があります。クマンバチは、穏やかで、とても平和的なのです。
オドリコソウの花を見上げると、オシベが蜜を吸う虫たちの背中に当たって花粉を背中にくっつけるようになっているのがわかります。