右近の橘

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 ここ平安神宮の本殿の前庭には、右近の橘と左近の桜が並んでいます。桜の満開は、人々が注目するのですが、タチバナの満開はあまり知られていません。

 タチバナは毎年五月には白い小さな花を咲かせ、とても上品な香りを放ちます。昔から橘の香りは、昔の恋人を思い出させることで和歌にも多く詠まれています。

 またこの花にはクマンバチやマルハナバチたちが大挙してやってきて、蜜集めに精を出しています。オドリコソウに来ていたクマンバチも来ているのかな、と少し気になりました。

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