笑う魚

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 この魚ほど、多く写真に撮られた魚はないでしょう。ここは宇治、黄檗山・万福寺です。これは「かいぱん」と言って、行事・儀式の開始を知らせる鳴り物なのです。魚のしっぽのほうにこん棒のようなものが吊り下げられているのがわかります。
 またこれは、木魚の原型と言われているそうです。木魚は丸いのですが、これは魚が自分のしっぽを咥えているからだそうです。西洋のウロボロス(自分のしっぽを呑み込んだヘビ)と似ています。

 この万福寺にいると、何か中国に迷い込んだように錯覚してしまいます。それほどさまざまなものが日本離れしているのです。

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